■語彙力がないと塾で言われました。

語彙力がないと塾で言われました。

語彙が豊かで、国語の苦手な子はまずいないでしょう。
国語の苦手な子は例外なく、語彙力で劣っているのではないでしょうか。

牛の歩みなみのスピードでよければ、国語の勉強をしなくても日常生活の中で
語彙力は自然とついていきます。
もちろん十分でありませんが。

しかし、語彙力が同学年の子にくらべてかなり劣っているとか、あるいは受験
までに語彙力をアップしたいというのであれば、そんなペースで語彙力がアッ
プすることを待っているわけにはいきません。

では、どうしたら語彙力をつけることができるのか。

方法は3つです。

 1 まわりの大人の会話から学ぶ。
 2 読書によって学ぶ。
 3 言葉を学習することによって学ぶ。

順に説明すると、

1 まわりの大人の会話から学ぶ。

1は乳幼児が言葉を身につけるのと同じですよね。
大人の会話が耳に入ったり、あるいは大人が本を読み聞かせたりすることで、
言葉が自然に身についていきます。

しかし、これは身についているのかどうかがわからないし、仮に身についていて
も超スローペースですよね。

2 読書によって学ぶ。

たしかに読書は国語力アップに有効な方法ですが、3年計画くらいのつもりで
いないといけないでしょうね。

たとえば小学5、6年生が、国語力をなんとかしたくて読書をとりいれたとすると、
3年後、中学1、2年生くらいになるといつのまにかその効果があらわれると
いうくらいの気長さが必要です。

それにそもそも語彙力がなくて国語は苦手だという子が積極的に読書するとは
思えません。

また、これも言葉の力が向上しているのかどうかということがまったくわからないし
そもそも語彙力をつけることを求めて読書をするというのは本末転倒ですよね。

読書は、その行為自体が好きで、本の世界にはいっていくのが面白いから自ら
楽しみながら進んでするものであって、語彙力をつけようとしてするものでは
ありません。

まれに、読書は苦手ではないが国語の成績はいまひとつという子がいます。

以前、こんな子がいました、
小学6年生の女の子で、親に勉強しなさいと言われるのがいやで、トイレにこもり、
カギをかけて読書をするというのです。
またそういう子は読むのも早く、トイレにこもった1時間でかなりのページ数を
読んでしまうのです。

その子も国語の成績は悪くはないもののどうにももう一つという感じだったのですが、
心配は無用です。
そういう子にはちょっと水を与えてあげればすぐにきれいな花を咲かせます。

3 言葉を学習することによって学ぶ。

もちろん、私がおすすめするのはこの3の方法です。

では、どのようにして言葉の学習をするのか。

10年くらい前からことばをあつめた参考書(問題集)が世に出てきました。
実は。私もそんな本があればいいだろうなと思って、塾の同僚にお願いして、
言葉を収集していたのですが、ことばは集まるもののそれをどのような形式に
すれば生徒がつかいやすくなるのか、明確なアイデアがないままでした。

そうしているうちに、そういう本が出版されたので「先を越された!」と感じた
ものでした。

もっとも今、出ているいものもどのように使うかとなると、ちょっとむずかしい
でしょうね。
私はすべて見ているわけではないので、中には使いやすいものもあるのかもしれ
ませんが。

漢字練習のときに意味を調べる

 私が一番おすすめするのは、そして生徒が絶対にやらないといけないのは
 漢字練習のときに意味を調べるということです。

 どうでしょう? みなさん、やっているでしょうか?
 これは国語学習としてやるべきことのイロハのイ。
 これをやらずして問1とか問2をやってもそんなものは無駄です。

 漢字練習の問題集を、語句を集めた問題集だと考えて、知らない言葉が出て
 きたら、その意味を調べる。
 
 ぜったいにやらないといけないことですよ。
 それをせずに、ただ漢字が書けた、読めたとやっていても無駄です。

 たとえば、漢字練習の問題集に20の問題があったとします。

 そのとき、おそらくわからない言葉は2~5つ程度ではないでしょうか?
 ふつうは書き取りより読み方のほうが意味のむずかしい漢字はたくさんあります。

 たとえば「平生の努力が大切だ」というときの「平生」。
 これは小学6年生であれば「へいぜい」と読ませることはあっても
 これを漢字で書かせることはありません。

 だから、これを漢字練習として「へいぜい」と読めたからそれでおしまいとしては
 いけないのです。

 また国語辞典で調べて、「平生」の意味がわかったからといって、それでおわっても
 いけません。

 ではどうしたらいいのか。

 例文全体の意味を考えるのです。

 「平生の努力が大切だ」とはどういうことか

 これを「ふだんからの努力が大切だ」と言い換えるのです。

例解新国語辞典

 そのようなことをしないといけません。

おすすめ国語辞典

そのときにつかう国語辞典は、小学5,6年生だったら絶対に

  例解 新国語辞典(三省堂)

これ一択ですよ。

主語述語の練習問題(発展)

次の述語【 】に対する主語を文節単位で抜き出して答えなさい。

1 冬の寒い日の午後、次郎が学校から帰ってきて
すぐにこたつに【もぐりこんだ】。

2 冬の寒い日の午後、次郎が学校から帰ってきて
すぐにこたつにもぐりこんだが
それは彼にとっては【いつものことだった】。

3 言語はだれにとっても、誕生の時から、母親の言葉として、
耳を通じ、大脳を刺激し続けているものである。
音楽や絵画よりも、一個人の成立にとって、生理的でもあり、
【原初的でもある】。

4 住む人の心根がしのばれる……、そんな家を訪ねた。
Kさん宅は、阿佐ヶ谷駅から北にぬける古い路地沿いにある。昭和初期に
建てられた数軒の住宅が、生け垣をつらねて今も残る一角のその中ほどに、
庭木に埋もれるように、【ひっそりしたたたずまいを見せている】。

5 たとえば、医療の見地からいって駆除すべき昆虫は病気を媒介するハ
マダラカ(マラリアを媒介)といった「害虫」なのに、現在では駆除
の対象はゴキブリやハエなどの「不快昆虫」に【変わってしまったのだ】。

6 人間というのは、このようにして、身のまわりのこと-環境の中の現象-
をすべて情報としてつかまえることで、やっとどうにか生きているのです。
環境や現象そのものが情報です。その中で人間が生きていくということは、
空気をすい、水をのみ、食物を食べるように、つねに情報を集め、とりい
れ、そして情報を【生産していくことなのです】。

解答は下の方にあります。

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主語述語の練習問題・解答

1 次郎が
2 それは
3 言語は
4 Kさん宅は
5(駆除の)対象は
6(人間が)生きていくということは、

以上の主語ができるようだったらもう主語述語については完璧ですね。