■比喩にも世代間ギャップ
ことばの世代間ギャップ『ワイドナショー』
私がちょくちょくブログやメルマガで取り上げるTV番組『ワイドナショー』ですが、昨日はことばの世代間ギャップについて話していました。
今の若い人は「わら半紙」を知らないというのです。
私がこどものときのテスト用紙はいつもこれでした。
消しゴムで文字を消すときに力を入れすぎるとよくビリっと破れたものです。
また番組で取り上げられていたのは「衣紋掛け(えもんかけ)」「お勝手」という
言葉。
「お勝手」は指原莉乃さんもわかりませんでした。
ガラケーなんてちょっと前までつかっていたような気がするのですが
もうわからない人が増えているそうです。
そういえば以前、私が何か話していて「アベック」という言葉を使うと
くすっと笑われたことがありました。「なつかしい・・」って。
音楽CDさえ買ったことがない人がいるといいます。
ダウンロードだって。
比喩にも世代間ギャップ
ここ数日、多くの芸能人もツイッターなどで反対意見を表明している「検察庁
法改正案」ですが、ネットニュースによると、今月15日の衆院内閣委員会で
森雅子法相が答弁に立ち、黒川検事長の定年延長の要件については「新たな人事
院規則ができましたら、それに準じて定めていきたい」と10回以上も繰り返した
そうです。
記事は「こわれたレコードのようだった。」とまとめていました。
「こわれたレコード」といっても、CDさえ知らない人がいるというのに、これが
若い人に通じるわけがありません。
レコードって見たことある?
レコード盤には溝があって、そこに針を落とすんだ。
でもレコードに傷が入っていたりすると、その溝で針が飛んで同じところを
何度も何度も繰り返すんだ。
(といって、壊れたレコードのものまねをする)
という説明をしないといけないのです。
どこまで子どもに通じているのやら。
一度聴いたらすぐにわかるのですけどね。
「お前、蛍光灯のようだな」といっても、子どもたちは「蛍光灯」を知りません。
今の電灯はスイッチをつけた瞬間にパッと明かりがつくのが普通でしょうからね。
「瞬間に」といえば「まるで瞬間湯沸かし器」という言葉もありました。
すぐにカッとして熱くなる人です。
比喩から慣用句へ
「心臓に毛が生えている」という言葉があります。
本当に心臓に毛が生えているわけではないのだから比喩ですが
このようなものは慣用句として使われます。
「喉から手が出るほど」とか「足が棒になる」とか。
本当に喉から手が出てきたらホラーだし、本当に足が棒になったら世にもまれな
奇病です。
このような慣用句問題をあつめてみました。
ちょっとやってみてください。
慣用句練習問題(10)
今回は「鼻」「腹」という言葉を使った慣用句が中心です。
(2020.05.18 記)