■日本は「読解力」15位に急降下
私がちょくちょくこのメルマガでも取りあげる「ワイドナショー」という番組で、
「国際学習到達度調査(PISA)」で日本は「読解力」が15位だった
という話題について触れていました。
これは数日前に新聞記事になっていたのでご存知の方も多いと思いますが
経済協力開発機構(OECD)の発表によると、79か国・地域の15歳
約60万人を対象に実施した「国際学習到達度調査」で日本は「読解力」が
前回調査の8位から15位に急降下したというのです。

課題文から必要な情報を探し出す設問(まさに中高一貫校の検査問題!)や
自由記述で自分の考えを説明する設問での得点が低く、その原因として次の2点を
あげていました。
1 SNSの普及などによる短文中心の傾向
2 新聞などのまとまった文章に触れる時間の減少
このような言語環境の変化が要因だろうということでした。
そこで番組では国立情報学研究所の新井紀子教授が読解力調査(リーディング
スキルテスト)で使用した問題を出演者にやってもらっていました。
一例をあげると
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを
分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは
分解できない。
セルロースは( )と形が違う。
A デンプン B アミラーゼ C グルコース D 酵素
こういうとき、最近の若い人の読解力が・・・と言いがちなのですが
番組では古舘伊知郎さんと松本人志さんは間違えていました。
回答内訳もありますが、それを見るとなんと・・・。
<回答内訳>
公立中学校 中高一貫校(中学生) 公立高校
A 9% 27% 33%
B 29% 40% 57%
C 53% 27% 8%
D 9% 6% 2%
間違いは、Bだろうが、Cだろうが、どれをとってもあまり大差ないだろうと
思うのですが、それにしても公立中学の生徒の91%は間違えたということに
なります。
答え:A デンプン
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