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■選択肢問題で消去法はキケン

選択肢問題で消去法はキケン

音声はこちら(3分20秒)

選択肢問題で「それを選んだ理由を教えてください」というと、「消去法でやりま
した」という生徒が多くいます。

そしてそのようにいう生徒のほとんどが間違えています。

危険STOP

もっとも選択肢問題は、たとえば4つの選択肢があれば、ひとつずつ吟味して、
「これはここがちがう」と確認しながら、選択肢からはずしていくものですから、
言ってみるなら選択肢問題は必ず消去法でやるものだということになります。

塾の先生は4つの選択肢のうち、「アはコレコレこういう理由で違う、イはこうだ
から違う。一つ飛ばしてエも本文ではこうだから違う。だから残ったウが正解だ」
というような「消去法」をつかいます。

そして生徒もそれを真似します。
そして間違えます。

どうしてか。

塾の先生は選択肢ア・イ・ウが明確にちがっているということがわかっているの
ですが、生徒はその実力で初見の問題をみたとき、ア・イ・ウと消していく間に
間違えてしまうのです。

「ウ」が正しいのに、これは違うとはずしてしまうのです。

そして「エ」と答えてしまいます。
「エ」を読まずに。

最後の「エ」を読むともっと明らかにちがっているかもしれないのに、消去法とは最後
の一つを見なくてもいい方法だと理解しているものだから、それを確かめること
をしません。

絶対に最後の一つも確認してくださいね。

この「確認」は最後の選択肢もちゃんと見てくださいという意味ですが、選択肢
問題ではもう一つの確認も必要です。

それが本文に書かれているのかどうなのかということの「確認」です。

選択肢というのはわざと正解のように見せかけて、ちょっとだけずらして作って
います。

だから最初に文章全体を読んだときの記憶だけで答えてしまうとそれにまんまと
引っかかってしまうのです。

その選択肢に書かれていることは本当に正しいのかどうなのかを本文でしっかり
「確認」するようにしましょう。

選択肢4つのうち2つにまでは絞れるのだが、最後にどっちかで間違えてしまう
という生徒も多くいますが、その原因も同じです。

最後の一つを「エイヤっ!」とカンで選ぶものだから間違えてしまうのです。
(これ、面白いことに成績上位の子はカンがあたり、成績下位の子は間違えてし
ますのです。確率はどっちも5割で同じはずなのに)

もちろん試験ではあまり確認する時間がないかもしれませんが、普段の学習では
絶対に確認する習慣をつけましょう。

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