■塾に通っても国語の成績が伸びない理由(1)― 個別指導塾 ―
塾に通っても国語の成績が伸びない理由 ― 個別指導塾 ―
塾に通っているのになかなか国語の成績が伸びない人は多いと思います。
この場合の「塾」も集団指導なのか個別指導なのかということで違いがあるのは当然ですが、また「集団指導」でも1クラス10人程度のところから30人以上のところまでいろいろあります。
今日はまず個別指導塾について簡単に所見を述べることとします。
個別指導塾は本人のペースでできるという点では優れています。
集団指導塾ではお客さん状態で、ほとんど先生の話を聞いていないような子でも、
1対1だったら先生の話を聞かないなどということはできません。
先生はその子の、その時点での実力レベルにあわせた教材を使用し、その子の力
にあわせたペースで、わかりやすく指導します。
個別指導塾の利点はこれらのほかにまだあるのでしょうが、受験を考えた場合は
圧倒的に不利なのです。
個別指導塾には、集団指導塾ではついていけないからということで、入塾して
くる子がいます。
もちろん、そうではなくて優秀な生徒が通っているケースもありますが、それは
少数派です。
集団指導塾ではついていけないからということで、個別指導にうつり、その子の
ペースにあわせてやっていると、子どもはそれで「わかりやすい」と思っている
かもしれませんが、実は2年遅れの内容だったりします。
そして、そんなペースでやっていても受験には間に合わないのです。
受験はその子のペースにはあわせてくれないのです。
受験だけでなく、模擬試験でもそうですよね。
その子一人に合わせた模擬試験なんてないのですから、同学年の他の生徒と同じ
問題が出題されます。
そこでふだん個人指導塾でやっている問題とはぜんぜんレベルがちがう問題に
対面します。
当然、できるはずがありません。
テスト結果がいいはずがありません。
これが個別指導塾に通っても国語の成績がよくならない理由です。
個人指導塾のメリットは多々ありながらも、そこでの指導内容と受験は切り離して
考えるべきです。
塾に行っても国語の成績がよくならない理由― 集団指導塾バージョンはこちらをご覧ください。
●語句の意味用法・小テスト問題(11)
今回は中学入試(灘中学)と高校入試(慶應義塾高校)からの出題です。
ただし、高校入試問題といっても、小学生でもできる簡単な問題です。中学入試
問題より簡単かもしれません。
高校生だったら全問正解できるでしょうか?
◎次の1~7の( )に、「左」または「右」を入れて一般的に通用する語句を作
ります。「左しか入らない」場合は「左」、「右しか入らない」場合は「右」、
「左、右ともに入る」場合は「○」、「左、右ともに入らない」場合は「×」と、
それぞれ答えなさい。
1、( )に出る者がない
2、( )岸
3、( )的
4、( )うちわ
5、( )品
6、座( )の銘
7、( )大臣
◎次に掲げる(1)から(5)の意味をもつ語句を後ろに掲げるものの中から一つ
選び、記号で答えなさい。
(1)出費が予算を超過すること
ア 足がつく イ 足が出る ウ 足を洗う
エ 足を奪われる オ 足を伸ばす
(2)名誉が保たれること。
ア 顔が利く イ 顔が広い ウ 顔が売れる
エ 顔が立つ オ 顔から火が出る
(3)最初に発言すること
ア 口を極める イ 口をそえる ウ 口を切る
エ 口を出す オ 口をついて出る
(4)ある行動にかりたてること
ア 尻が軽い イ 尻から抜ける ウ 尻に帆をかける
エ 尻に敷く オ 尻をたたく
(5)人に対する態度が謙虚なこと
ア 腰がすわる イ 腰が軽い ウ 腰が低い
エ 腰が重い オ 腰がない
<語句の意味用法・小テスト問題(11)模範解答>
◎中学入試(灘中学)
1、右 2、○ 3、× 4、左 5、× 6、右 7、○
◎高校入試(慶應義塾高校)
(1)イ (2)エ (3)ウ (4)オ (5)ウ
※今回の問題はどうですか?
高校入試のほうが簡単かもしれないですね。
高校生は全問正解できましたか?
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