修飾語・被修飾語の練習
今日は、修飾語・被修飾語の練習をしましょう。
《修飾語》
「修飾語」とは「飾る言葉」のことで、
「次のある言葉をくわしくするための言葉」です。
「飾る言葉」があれば、もう一方に「飾られる言葉」(被修飾語)があります。
これをふつう「修飾-被修飾」の関係と言います。
修飾語から被修飾語をさがす方法は、
◎続けて読んでみて、不自然ではない部分をさがす。
ということを覚えてください。
「どこにかかるか?」というのは、「どこを修飾しますか?」と同じです。
ただし「どこにかかるか?」という場合は、「主語-述語」の関係もふくまれます。
つまり、「どこにかかるか?」という場合、
「主語-述語」と「修飾-被修飾」の2通りがあるということです。
その中で、今日は「修飾語-被修飾語」についてです。
ふつう、これらの「主語-述語」、「修飾-被修飾」の問題の場合、
一文節で答えるというのが基本です。(下記の例は一文節にはなっていませんが。)
文節が分からないときは連絡をくださいね。
大切なのでもう一度くり返しますが、
「修飾-被修飾」というのは、続けて読んでみて、不自然ではない部分をいいます。
たとえば、
私は、昨日、メイちゃんからもらった誕生日プレゼントを
うっかり電車の中におき忘れてしまった。(←ヒドイやつ!!)
という文があった場合、「昨日」はどこを修飾するかわかりますか?
続けて読んでみて不自然ではないところですよ。
「昨日メイちゃん」 これでは意味不明ですね。
「昨日誕生日プレゼント」 これもアウト!
「昨日うっかり」 論外!
「昨日電車の中」 これもダメ!
「昨日おき忘れてしまった」 これが◎です。
続けて読んでみると「昨日おき忘れてしまった」が一番自然でしょ?
また、決して前にはもどらない(答えは前にはない!)ということも、
覚えておいてください。
ただし、ある例外を除いてです。
その例外とは何でしょう? わかりますか?
答えは「倒置法」(とうちほう)です。
「倒置法」の時には、前にもどることがあります。
たとえば、「昨日も食べたよ、あそこの店のラーメンを。」という倒置法の例文では、
「ラーメンを」はどこを修飾していますか?
この場合は前にもどります。倒置法ですから。
ラーメンを・・なに?どうした?
そう!食べたのですよね!
したがって「ラーメンを-食べた」となります。
この「倒置法」以外は前にもどることはありませんので注意して下さい。
以上で、「どこにかかるか」という問題の意味は理解してもらえたでしょうか?
もしわからなかったら、連絡をくださいね。
さぁ、それではいくつか練習をしてもらいますね。
【小学生用課題】
次の〔 〕内の語がどこを修飾しているかを答えてください。
1 庭に 〔赤い〕 大きな 花が 咲いた。
2 〔そよそよと〕 あたたかい 春風が 吹いてくる。
3 白い 大きな ものが 〔とつぜん〕 目の 前を 横切りました。
4 石炭を 掘るのは 〔とても〕 苦しい 仕事です。
5 〔けっして〕 うそは 言わないと 約束した。
【中学生用課題】
次の〔 〕内の語がどこを修飾しているかを答えてください。
1 わがはいは〔ここで〕初めて人間を見た。
2 カッコウの声が〔林の〕静けさを破った。
3 私は〔友達と〕急いで自動車に乗った。
4 近くで〔高い〕大きな木が倒れている。
5 〔必ず〕その石はここに落ちるだろう。
6 〔だんだんと〕いろいろなことに気づいた。
7 〔年ごとに〕桜の木の数が減る。
8 〔もし〕テストができなかったらどうしよう。
9 学校へ〔行く前に〕おじいさんのところへごあいさつにいく。
10 私は家の〔裏口へ出て〕、深い霧雨のために色づいた葉が、
おもしろいように地に落ちるのを見た。
以上です。
がんばってくださいね。