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■親が子どもの成長をじゃましてはいけません。(小学生の場合)

親が子どもの成長をじゃましてはいけません。(小学生の場合)

私の実家は総菜屋でした。
私も小学生のころから年末などの忙しいときには家業の手伝いをしていました。

まずはおせち料理の袋詰めです。

もたもたした手つきで黒豆や酢の物を100g、200gと量って袋に入れていきます。
最後は輪ゴムで口を閉じるのですが、これがまたへたくそです。

それが終わると、次は昆布巻きを作ります。
昆布ををぐるぐると巻いてかんぴょうで結びます。

子どもの結び方は、結び目が90度曲がってしまって縦になり、かっこ悪いのですが、それでもなんとか上手にできるようにとがんばってやっていました。

(数年前、父を亡くし、足袋をはかせるときにやはり結び目が90度曲がって
 いました。何十年とたっても相変わらずです)

これらは大人からするとかえって足手まとい、時間だけかかるので、いっそ子どもに
手伝わせず、大人だけでやったほうが効率がいいのかもしれません。

だけど、子どもにやらせている以上はよけいな手出し口出しはしません。
へたくそな手つきをちらちらと見て、少しでも上手にできたらほめて、ときどき
最低限のアドバイスをするだけです。

それで子どもは成長します。

これを国語学習にもぜひあてはめてほしいのです。

子どもができないとイライラし、すぐに横から口出しをしてしまう親御さんがよくいます。

よかれと思ってやっていることでしょうが、それはかえって子どもの成長を妨げることになります。

親が口出しをしてやった方が早く進むでしょうが、それでは子どもはいつまで経っても自分ではできるようにはなりません。

親が子どもの成長をじゃましてはいけません。

どんなに間違えていても、どんなに時間がかかっても、口出しはせず、子どもに任せてください。

忍耐が必要だとは思いますが。

今日の語句問題

 「いそいそと出かけた」とはどんな気分か、どんな場面で使われるかと質問
 すると、多くの生徒が「忙しく出かけた」「急いで出かけた」といいます。

 正しくは、「おねえさんは今朝早くいそいそとデートに出かけていった」と
 いうように、「これからすることがいかにも楽しみらしく、動作も軽やかな
 ようす」をいいます。

 そんな言葉をとりあえず10題やってみましょう。

<質問> 

次の場面で使われる言葉として最も適切なものを、後のア~コの中から選びなさい。

(1)よく知らないのに口出しするなんて生意気ででしゃばりだ。

(2)彼女はひさしぶりにふるさとの父に手紙を書いた。

(3)彼の話はいかにも本当のように思えた。

(4)ワイロなど悪いことが世の中にひろまっている。

(5)彼にとっては忘れがたいいやなできごとだった。

(6)彼は学業に懸命だ。

(7)幼い妹が懸命に家の手伝いをしている。

(8)大切に育ててきた二人の兄弟。

(9)20年ぶりに初恋の人に会った。

(10)母の愛情を一身に受けてきた。

  ア はぐぐむ   イ いまわしい   ウ いつくしむ 
  エ したためる   オ おもはゆい   カ かいがいしい
  キ まことしやか   ク いそしむ   ケ おこがましい
  コ はびこる 

※解答・解説は<<編集後記&お知らせ>>で。

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◆┃編┃集┃後┃記┃&┃お┃知┃ら┃せ┃◆
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■今日の語句問題・解答

(1) ケ(おこがましい)  
(2) エ(したためる)
(3) キ(まことしやか)
(4) コ(はびこる) 
(5) イ(いまわしい) 
(6) ク(いそしむ) 
(7) カ(かいがいしい)
(8) ア(はぐくむ)
(9) オ(おもはゆい)
(10) ウ(いつくしむ) 

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