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■国語は「思いやり」の科目

国語は「思いやり」の科目

昨日、LINEに次のようなメッセージをいただきました。

  以前ラジオで国語は『思いやり』の科目だと言っている人がいたので
  もし野田先生にみて頂く事ができるなら国語学習を通して思いやりを
  持てるならと期待をしています。
 
私が指導して思いやりの心が身につくかどうかははなはだあやしいのですが
国語は『思いやり』の科目だということには大いに賛成です。

特に物語文ですね。
そこでLINEでいただいたメッセージには次のように返信しました。

<ここから>

私のHPに受講生の声として、兵庫県の中1の保護者の声を載せています。

  野田先生の講座では、「考えること」や「考え方」といった
  基本的なことを学べると私は感じています。 
  ちょっと大げさかもしれませんが、人として生きていくうえで
  もっとも大切な力、基本の力をつけることができる講座だと 
  思っています。  
 
この「人として生きていくうえでもっとも大切な力」ということですが
このようなことは私が最初の無料レポートを出した15年前にも多くの方から
言われました。
 
そうすると、算数の先生から

  じゃ、国語の先生はみんな人間ができてるってこと?

と、さらっと嫌味を言われましたが。
 
私が塾で指導している時、春期講習の昼休みにカップラーメンを校舎の外の
階段に腰かけて食べている6年生の男子がいました。

  どうしてここで食べてるの? なんで教室で食べないの?

ときくと、「これ、カレー味だから、匂いが教室にこもるから」と言っていました。

 
ある冬の日には、風邪をひいて寒いといっていた小6の女の子がいたのですが

10分の休み時間が終わって教室に戻ると女子生徒が10人くらい自分のコートを
かけてあげてその子の姿が見えなくなっていました。

 
ある6年生男の子は試験中にしくしくと泣き始めました。

どうしたのかと聞くと、本文に出てくる「このおとうさんがかわいそうで・・・」
ということでした。

両足を切断して、足のないお父さんが「わしを荷物扱いしないでくれ!」といって、だるまのように隣りの部屋へと消えたというような内容でした。

こんなことを書いていくとキリがありません。

こんな子供たちが私は大好きです。

これは、これまで育ってきた環境によるところが一番だと思いますが、それを
除くと、国語の学習というより読書によって身につくといったほうがいいのかも
しれません。

しかし、では読書をしない生徒はどうなるのかということになりますので、
そういう子には多少なりとも国語学習が役に立つのかもしれません。

他人を思いやる気持ちは何よりも優先してほしいですよね

<ここまで>

あぁ、なんだかまた教室でこういう子たちの指導がしたくなってきました。

こういう思いやりのある子に育てたいですよね。

いいところはみんなの前で大げさなくらいに褒めてあげて、
いけないところはこっそり注意して、日々その繰り返しです。

答案だって採点時のポイントは「マルは大きく、バツは小さく」、
これが基本です。

皆さんの先生の採点の仕方はどうでしょう?

バツはまるで五月雨のような線が長く書かれていませんか?

どりゃぶりだったりして。
 
 

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