■試験で時間がなく空欄の多い人へ

私が塾に勤めていたときのことです。
入試当日、試験が終わって帰宅途中にほとんどの生徒が塾に寄ってくれます。

そこでまず私が「どうだった?」とききます。
するとほとんどの生徒が「全部書いたよ!」といいます。

中にはもうしわけなさそうに小声で「一つ空欄つくっちゃった」という子もいます。

生徒たちはわかっているのです。
空欄をつくっては合格できないということを。

それまでの練習で空欄を作ってしまったら5割にも満たず、もう挽回不可能な結果に
なってしまうということがわかっているのです。

合格ラインを越えるにはまず答案用紙を全部うめるということをしないといけない
ということがわかっているのです。

このことは過去に何度もメルマガやブログに書いたことがあるのですが、「試験時
間が足りず、空欄が多い」というのは永遠のテーマでもあります。

受験までまだまだ時間がある人は読書をすることによってスピードを高めると
いうことは可能ですが、目の前に受験がせまっている人がこれから受験までの
間に速読ができるようになるとは思えません。

しかし、受験で空欄が多いと他教科がよくても挽回不可能になってしまいます。

では、そういう人はどうしたらいいのか?

以下は毎年この時期にお伝えしている内容です。

 絶対に空欄を作らないという強い気持ちをもつこと。

「自分は読むのが遅いから」といってまるで空欄があっても仕方がないというような言い方をする生徒がときどきいますが、そういう子は絶対に改善はできません。

自分一人だけ時間が少ないのではなく、与えられた時間はみんな同じなのですから甘えをなくさないといけません。

少しでも「でも・・・」という気持ちが潜在意識にあったら絶対にこれは直りません。

心の奥底から「仕方ない」という気持ちを排除して、絶対に空欄を作らないという強い気持ちをもってください。

 試験開始の合図があると、まず全体を見渡す。

次に空欄のない答案をつくるための具体的な方法ですが、まずどんな問題がでて
いるのか。文章問題は何問か、独立して韻文問題や古文、あるいは知識問題があるか、
文章はどれくらいの長さか、内容は論説か小説(物語)か、というようなことを
ざっと確認します。

そしてそれと並行してどの問題から始めるか、手をつける順番を決めます。
何も1番からやる必要はないわけで、やりやすそうなものから始めましょう。

 長文1問の時間枠を決める

上の2で問題全体を眺め、どんな問題が出題されているのかを見ながら、大問1つに
かける時間をだいたい決めます。

たとえば試験時間50分、文章問題2問という問題の場合、「1問20分」という枠を
決めてしまうのです。

そして残りの10分はやり残した問題や見直しにあてます。

1問20分といっても2~3分はだいたいオーバーしてしまうでしょうが、これを
5分以上オーバーさせては絶対にいけません。

そのためには簡単な問題だけを確実に得点していき、むずかしい問題は飛ばすと
いうことをしないといけません。

むずかしい問題はいくら粘って考えてもどうせバツになる可能性が高いのです。
そもそもそれはむずかしい問題なのですから。

試験時間が足りないという子の多くはこのむずかしい問題はとばすということ
ができていないようです。

 どんな設問があるかをさっと見る。

たとえば200字の記述があるとか、選択肢問題が多いとか、傍線部の言いかえや
説明問題があるとか、そんなことをさっと見ましょう。

そのときに私がおすすめするのは、問1、問2、問3あたりと最後の問いを見る
ということです。

どうして最後の問いを見るのかというと、これは傍線部に関係なく本文全体に関
わる問題が多いため、最後の1問のためにまた文章全体を読み直さないといけな
いということが多いからです。

※以上のようなことについてはこの記事をみてください。(もうずいぶん前の記事ですが)
 

 次のようなご質問をいただきました。

 国語の試験では時間がたりなくて最後までやりきれず、空欄を残して
 しまいます。そのような場合、次のどれにすればいいのでしょうか?

 (1)文章を先に読み、それから設問に目を通す。
 (2)文章を読み進めながら、問いになっている傍線部が出てきたら、
    そのつど、傍線部の前後を読んで答えを記入していく。
 (3)設問を先に読んでおいてから文章を読む。

→これに対する、私の回答ですが、

 まず(2)は論外です。
 私がおすすめする方法は、(1)80%、(3)20%です。

 設問を簡単にいくつか見ておいて(これをじっくり読んではいけません。
 「見る」だけです)、それから文章を読むという方法です。

 あくまでも基本は(1)ですよ。

 最後に知識問題ですが、これは絶対に考えてはいけません。

知らないものは知らない、わからないものはわからないのですからそんな問題は
さっさと飛ばすべきです。

ここで時間をかけてしまうと文章問題の時間がなくなってしまいます。

以上、私がおすすめする方法を書きましたが、まずは自宅で試してみて、次は
模試で試してみてください。

そして、ここからまたアレンジして自分なりの方法を見つけることができたらい
いですね。

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