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音読ができるようになれば国語力は「化ける」

国語力は「化ける」

 国語力は目に見えるものではないので、力がついたかどうかなどは簡単にはわかるものではありません。

それがだれにとっても一番わかりやすいのがテスト結果というものなのでしょうが、私たち指導者はそれよりも自分の持つ感覚のほうを大事にしています。

 点数にはあらわれていないが「できるようになったなぁ」と感じさせる子。
 反対に、テストの点数はそこそこよくても「あぶないぞ」という感じさせる子。

 特に日々子どもに接していると、身体の成長と同じでそんなに変化を感じるものではありません。
しかし、あるときふと気付くことがあるのです。「この子大きくなったなぁ」と同じように「この子できるようになったなぁ」と。

 数年前の教え子に、5年生のときは音読さえ満足にできなかった女の子がいました。
その子には、機会あるごとに音読練習をするよう指導していましたが、6年生の夏期講習の時です。
いつのまにか、感触として「できる」ようになっていたのです。

 音読がではないですよ。国語の問題全般にです。

その時点ではまだ点数になってあらわれていませんでしたが、教室をまわって生徒の答案をみていったときに、ふと、その子が最近的を射た見事な答案を書いていることが多いことに気がついたのです。

もちろんそのときには、音読も上手にできるようになっていて、5年生の時とはくらべものにならないほどでした。

 その子は中学受験でもちろん合格したのですが、それだけではなく国語の点数は受験生の中では最高点だったそうです。

 このように5年生のときにあまりぱっとしなくても、6年生の夏以降「化ける」生徒はよくいます。

これまでに何人もそのような生徒を見てきました。私が今やっている通信講座の生徒にもそういう生徒はよくいます。

 今の成績があまりさえなくても、今後「化ける」ことに期待して「もっとも重要なこと」、やるべきことを続けましょう。

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