■小6正答率15%の簡単な問題
前回『1リットルの涙』からの出題で書き忘れたこと。
前回のメルマガではどうも文章の最後のあたりが変だな、何か抜けていて流れが
不自然だなと感じてはいたのですが、そのまま配信してしまい、その後に何が
抜けていたのかを思いだしました。
『1リットルの涙』で筆者の亜也さんが看護師に「クリーム、どうしてぬるの?」
と聞いたところ、看護師は「検査するんでね」と答えたが、それは亜也さんに
とって知りたいことではなく、亜也さんが求めている返答にはなっていない
ということを書きました。
そして、ここから先を書き忘れていました。
つまり、国語の問題でもこの会話と同じように、質問者は何をたずねているのかを
正しく読み取るということが大切だということです。
とんちんかんな答えを書いている生徒はそもそも質問がわかっていないのです。
私が「質問はなんだった? どんなことをきいていた?」と生徒にたずねると
「20字以内で答えなさい」とか「本文からぬきだしなさい」とか答える子が
います。
それは答え方を指示しているだけであって、質問ではありません。
また、私は「質問を15字以内でまとめてください」というような課題を出す
ことがあります。
これも問いの大切なところをつかみ、それをちゃんと自分なりに砕いて理解して
もらうためです。
さて、つぎの質問は理解できるでしょうか?
小6正答率15%の簡単な問題
【問題】
次の文について「だから」を使って二つの文に分けたときの前の文の終わりの7文字を書きましょう。
新しく委員になった五年生は放送機器の使い方が分からなくて不安そうにしていたので、ぼくは、これまでの経験を生かして、いろいろなことを教えてあげたいと思った。
これは文科省が行った全国学力調査の問題(小6)で、正答率は15%だったそうです。
ちょっと質問がわかりにくいといえば言えないこともありませんが、どうでしょう?
ちゃんと理解できたでしょうか?
こんな問題はやったことがないから、面食らって「質問がわからない」と感じた
子もいるかもしれないですね。
答えは「そうにしていた」ですが、小学生のお子さんにぜひやらせてみてください。
正答者15%の中に入れるでしょうか?
算数でも同じように、問題文の意味をとらえることができなくて式を立てられず、
単に割る数、割られる数を入れ替えてしまう子がかなりいたようです。
単純な計算問題であれば、小数のかけ算・割り算でも正答率は80%以上と
高いのですが、「数式が何を意味しているのかが分からない」という子どもが
多く、文章問題では正答率が低かったとのことです。
私も算数の講師に「国語ができないから算数が伸びない」と、はっきり聞こえる
ひとりごとをよく言われたものです。
英語の教師には「日本語訳がチンプンカンプンだ」とよく言われました、
やはり国語力は何をするにも土台となる大切な教科ですよ!
しっかり学習しましょうね!
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