■もっと根拠のない自信を持っていていいのに。
■もっと根拠のない自信を持っていていいのに。
中学生のLINE指導のときのことです。
60分の指導時間のうち、半分は精神論でした。
とにかく自信がない。自分の答案はちがっているとすぐに思ってしまう。
そこで何度も何度も「間違えてたっていいじゃん、気にすることはないよ。
どんどん間違えていいよ」ということを言いました。
何度も何度も「もっと自信をもてよ。世界の中心は自分だ。オレが正解だ
と思っていいよ」ということも言いました。
もっと根拠のない自信を持っていていいのに。
オリックスのピッチャーのように打てるなら打ってみろくらいの気持ちで
思いっきりストレートを投げ込めば、打者も気おされて、真ん中の球でも
打ち損じてくれるのに。
ところが、自信なさげに「打たれるかも」なんて思いながら投げると痛打されて
しまいます。
自分で自分を小さくすると、できるものもできなくなってしまうのです。
私は、塾に勤めているとき子供たちによく言っていたことがあります。
ちょっと間違えたくらいでいちいち気にすんなよ。
あそこに星が見えるだろ?
(実際には見えていないので、この時点でツッコミが入ります)
あの星は何年前の光が今、届いていると思ってるんだよ。
北極星なんか400年前だぞ。
アンドロメダ座の大星雲は230万年前。
光の速さで、地球までやってくるのにそんだけかかるんだよ。
と言いながら黒板の端から端まで一直線を引きます。
そして次のように続けます。
これが地球の歴史をあらわす時間だと思ってくれよ。
この一番左端が地球の誕生。
そしていちばんこっちが今。
そう考えると、人間の一生なんてちっぽけなもんだろ?
この線上の1点にさえならないよ。
この問2で間違えたってそんなもんは地球の歴史には残らないんだよ。
そんなことは本当にちっぽけなこと、どうでもいいことだってわかるだろ?
自分だって明後日になったら覚えていないだろ?
チマチマとちっちゃいことを気にしないで、大きな人間になろうよ。
もっと悠然としていようよ。
そうすると、生徒はきまってこういいます。
だったら漢字のトメハネなんかチョーどうでもいいことだよね。
「それとこれとは別。」
「エー!!ずるいよぉ!」「ブーブー」
まぁ、そんなことだよ。
まちがえたって気にするなって。
もっと自信をもっていこうぜ!
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