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■入試直前はひたすら読解問題を。

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12月に入って思い出すことがあります。

数年前の大晦日の夜のことでした。

見ず知らずの中学3年生(女子)から「国語の問題でわからないのがあるので
質問をしてもいいですか」という電話をいただきました。

どういう内容かときくと、まず「『2周した』はなぜ一文節なのか?」という文節
についての質問でした。

そして、次に「それがめずらしいことにはことに・・・」とはどういうことか、
という質問でした。

2つめの質問は、本当は句読点をうつ問題でしたが、それ以前に「ことにはことに」
と同じ言葉が並んでいて、これは印刷ミスなのではないのか、そもそもこんな
表現があるのか、という質問でした。

これはようするに2回目の「ことに」という言葉が「とくに」という意味である
ことを知らないことから出てくる疑問ですね。

さて、これらの質問を聞いて、私が感じたことですが・・・、いきなり私のところに
電話をくれるくらいですから、真剣に国語をなんとかしたいと思って日々机に
向かっている子なのでしょう。

受験がせまってきて必死なのでしょうね。

ところが、残念ながらこういう勉強をしても国語はできるようにはなりません。
ベクトルの方向が全然違っているのです。

ところが、本人はがんばっているつもりだし、親御さんも、お子さんが長時間
机に向かっているということだけで一生懸命に勉強していると思い、安心して
しまいます。

それに昨今は、著作権がうるさく、書店にいっても文章問題が中心の問題集は少なく、
語句や文法問題がほとんどになっています。(特に地方の小さな書店では)

そこで、文章問題のない「国語」の問題集を買ってきて、それをせっせとやっていれば、
それで少しは国語の成績がよくなるだろうと勘違いしてしまうでしょうね。

しかし、残念ながらやるべきことがまったく違うのです。

受験を間近にひかえているのだったら、文章問題をやりましょう。

文法問題なんてやる必要はありませんよ。
ひたすら読解問題をやりましょう。

もちろん、それだけで読解力がつくとは私は思っていませんが、文法問題をやる
よりは少しはましだと思いますよ。

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