■アメリカに帰りたくなる日本語/だから国語は嫌われる。
■だから国語は嫌われる。
私は以前、外国人に無料で日本語を教えるということをしていました。
遊びですから、もちろん無料です。
そのとき、日本語はどんなところが難しいかときくと、ほとんどの生徒は
まず漢字が難しいと言います。
そうでしょうね。小学生レベルで約1000もの漢字が出てきますからね。
それだけではありません。
日本語では、たとえば
wifiは30 メートルしか届きません。
という短い文でも、漢字、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベットを同時に
使っています。
次に難しいというのが、ものの数え方です。
1個、1つ、1人、1冊、1台、1杯、1室、1匹、1頭、1隻、1脚、1膳、
1袋、1両、1機・・・・。
たとえば、「えんぴつは何本?」というとき、「〇本」を「〇ほん」とおぼえても
使えません。
1本は「いちほん」ではなく、「いっぽん」だからです。
2本だったら「にほん」で正解、これは「ふつう」でほっとできたものの
3本になると、もう「ぼん」です。
1~3ですべて言い方がちがうのです。
4本、5本はふつうに「ほん」でよかったぁと思うと6本(ろっぽん)が出て
きます。
もうここでギブアップです。
数の数え方は大丈夫でしょうか?
【ものの数え方1】
https://kokugo-eze.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/kazu1.pdf
【ものの数え方2(前回の確認・語群なし)】
https://kokugo-eze.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/kazu2.pdf
■アメリカに帰りたくなる日本語
昨日のヤフーニュースで
アメリカ人が日本語の難しいポイントについて話す動画が
YouTubeで124万回再生を突破するなど話題になっています。
と紹介されていました。
アメリカ人のタイラーさんが日本語の勉強中に「意味わからん!」と
頭を抱えるところを語る動画シリーズで、今回は「日」という漢字の
読み方についてツッコミを入れています。
1月1日は日本の祝日です。
その日は日曜日で5日ぶりに雨が降りました。
この二文に「日」が7回出てきて、すべて読み方が違うというのです。
「Tachi!」「Ni!」「Jitsu!」「Hi!」「Nichi!」「Bi!」「Ka!」。
「1日(ついたち)」というのは「月+立ち」からきた言葉でしょうが、
かといって、「日」を「たち」と読むのはどうなのでしょう?
「百舌鳥」は「もず」、「香具師」と書いて「やし」ですから、
これは漢字1文字に1つの読み方をあてることはできません
まぁ、そんなことはいいか。
ぜひYouTubeで見てください。
ちなみに私が好きだったのは
「押すなよ!」というと「Don’t push me!」
「押すなよ、押すなよ、押すなよ!」と3回言うと「Push me.」
上島さんは亡くなってしまいましたが。