■具体例を考え、わかりやすく自分なりに解釈していますか?
■具体例を考え、わかりやすく自分なりに解釈していますか?
前回は、次のようなことを書きました。
国語では「読解」=「読み解く」ということをしないといけない。
では「読み解く」とはどういうことか?
1 わかりやすく自分の言葉に言い換えること。
2 具体例を思い浮かべていること。
3 自分の弟、妹がいたら、弟妹がわかるように説明できること。
今回は、前回の内容と重複しますが、私が生徒にいつも言っていることであり、
とっても大切なことなのであらためて書いていくことにします。
国語というのは、
本文では少し難しくてわかりにくい言いまわしをしているけど
これは簡単にいうとどういうことでしょうか?
という質問がほとんどだといってもいいのではないかと思います。
つまり、本文では表現が難しいけど、あなたはそれについて
1 具体例を考え、
2 わかりやすく自分なりに解釈していますか?
ということなのです。
この1は「文章で表現されている場面を具体的にイメージしていますか」という
ことでもあります。
それができたら、次はそれをわかりやすい自分のことばで説明します。
国語の問題はほとんどがこのパターンです。
このときに、本文に答えを探して、それらしいところを書き写して答えようと
する子がいます。
しかし、それでは自分で考えることを放棄していることになります。
本文にたよりすぎるのではなくて、まずは自分の頭が考えたこと、自分の心が
感じたことを大切にしないといけません。
ここまで書いてくると、「読み解く」とは、やはり
わかりやすく自分の言葉に言い換えること。
これだということを強く感じます。
また、「具体例を考える」ということでは、最近出てきた文章に次のようなものが
ありました。
1 日本人と西洋人では食事のときの姿勢が違う。
2 日本のお箸はつるつるしたものでもはさむことができる。
3 軽い琥珀玉に「見えない重さ」がのっかっているように感じた。
1では、ただ「姿勢が違うよね」といっても、どのように違うのかがわかりません。
特別電話指導コースではこのような質問をすぐにすることができるのですが、
私が「どんなふうに姿勢が違うの?」と質問すると、そこから考え始める子が
いるのです。
自分が書いた答案なのに、その答案の内容がわかっていない、つまり、
あらかじめ具体的にイメージしていなくて、ただ空虚な言葉だけを答案用紙に書き連ねて
いるだけなのです。
2は昨日、6年生とやり取りしたときに出てきたものですが、
私が「つるつるしたものって具体的には何?」と質問すると、
彼は「もずく」とか「わかめ」(だったかな?)をあげていました。
これは本文で筆者がイメージしていることと違っていてもいいのです。
肝心なことは自分が具体的なものを考えて書いたのかどうかということですから、
それさえちゃんとできていたらOKなのです。
上の3にある「見えない重さ」というのは、具体的なものではなく「それまでの
人生のつらいこと」というような内容なので、すこしレベルは上がりますが、
それでもここでいいたいのは「見えない重さ」とは何のことかを考えることが
大切だということです。
それを考えずにただ「見えない重さが・・・」と書いてはいけないし、
選択肢問題では、その具体的内容を考えずに「ア」とか「イ」とか選んで、
「あたった」「はずれた」ということをくり返していては、いつまでたっても
国語はできるようにはなりません。
塾ではそんなやり方になっていませんか?
■国語通信講座のお申し込みはこちらから。