■「金のためなら何でもするのか!」 /感情を可視化したアニメーション映画『インサイド・ヘッド』
■「金のためなら何でもするのか!」
この表現は、強い否定をふくみ、相手の良心を目覚めさせる言葉であったはずです。
ところが、最近の強盗事件は「うん。金のためなら何でもするよ」と平気で
言うかのように、数十万円~100万円というお金で人生を棒にふるようなことを
し、人を殺めるというところまでいってしまった事件もありました。
暖かい血が流れ、感情をもつ人間の仕業だとは思えないほどです。
物語を読んで、登場人物の心情がわからないという人がよくいますが、
そういう人にはたいていの場合「心情がわからないのではなく、その場面が
どんな場面なのかが読み取れていないのだ」ということを私はよく言います。
どんな場面なのかが読み取れていたら、その時の心情なんてそんなに難しい
ことではありません。
どんなことが起こっているのか、わかっているのに、それで心情がわからない
というのであれば、それは人間としてまともな成長をしてきていないのでは
ないかと思ってしまいます。
■感情を可視化したアニメーション映画『インサイド・ヘッド』
『インサイド・ヘッド』というアニメーション映画をご存じでしょうか?
ライリーという女の子の頭の中にいる「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」
「ムカムカ」「ビビリ」という5つの感情をあらわずキャラクターが登場する
お話ですが、Wikipediaには次のようにありました。
人間の少女の頭の中を舞台に、そこに住む「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」
「恐れ」の5つの「感情」を題材としており、擬人化されたそれらのキャラク
ターを主人公に据え、彼らが少女を幸せにすべく奮闘する様子が描かれている。
私は個人的には「ビビリ」が一番親近感がわくのですが、残念ながら物語の中では、
脇役の脇役という感じでした。
主演は「ヨロコビ」、そして「カナシミ」が助演。
それぞれの感情が可視化されていてわかりやすく、映画のお話自体も面白いので
小学生にはぜひ観てみることをお勧めします。
そしてこういう感情をもって、ふつうに心が成長したなら冒頭のような事件には
ならないと思うのですが。
ちなみに、「ビンボン」という猫や象を組み合わせたような人物(動物?)が
登場するのですが、その名前が出るたびに私の耳は「ビンボー」ととらえて
いました。
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第7回 助動詞・助詞
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