■本当に、本当に国語の成績が「ひどい」方へ!(診断つき)
■本当に、本当に国語の成績が「ひどい」方へ!
「ひどい」という言い方は失礼かもしれませんが、偏差値が30台とか
40前後をいったりきたりという生徒は、今後の学習として
問いよりも、文章を正しく読みとることを主眼としてほしいのですが
とはいえ、目先の試験で点数をとりたいということもあるでしょうね。
そんな人には「問いを正しく理解しよう」とアドバイスを送りたいと思います。
点数のふるわない生徒の多くは問いがわかっていないのです。
そこで今日はその練習をしてみようと思います。(小中学生用ですが。)
たとえば、次のような問いがあったとします。
傍線部(1)「二人の娘に席を立たせそのご婦人に席をゆずることを経験
させた」とありますが、この経験を通して子供たちにどんなことを感じさ
せたいと思ったのですか。文章中から二十五字以内でさがし、はじめと終
わりの五字をぬき出して答えなさい。
これは、小学5年生対象の問題からとったものですが、6年生や中学生でも
使えると思います。
お子さんに、まずこの問いを読ませて下さい。
2回~3回読んでもらってもかまいません。
そして、「どんな問題だった?」と聞いてみて下さい。
■診断
さて、お子さんはどんなことを言ったでしょうか?
もし「はじめと終わりの五字を・・・」と言い出したのだったら、かなり症状は
重いですよ。
「二十五字以内で・・・」や「ぬき出しなさい」も同じです。
「傍線部(4)二人の娘に席をたたせたその婦人に・・・」と丸暗記するタイプも
大同小異。
このように答える子は、問いがわかっていないのに、答えだけを書こうとします。
書けるはずはないのですが、子どもにはそれはわかりません。
私はそれを「捜し物がなんだかわからないのに、探しているようなものだ」と
いいます。
国語のできる子は、この問いが何を求めているのかをしっかり押さえます。
上の問いできいていることは、結局のところ、
子どもにどんなことを感じさせたいと思ったか。
ですよね。
これをぴたっと言える子は、国語の成績はかなりいいのではないでしょうか?
それに対して、これがちゃんといえない子は国語の成績は「ひどい」とまでは
いかなくても、決してかんばしくはないのではないでしょうか?
さぁ、みなさんのお子さんはどうですか?
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