■作文・小論文の型「だろうか。た・し・な・よ」と「な・た・も・だ」
■作文・小論文の型(1)「だろうか。た・し・な・よ」
(以下の文章は7年くらい前のメルマガを加筆修正したものです。)
以前、NHKテレビで「テストの花道」(NHK)という番組をやっていました。
そこでは、小論文の型として
1 ・・・であろうか。
2 たしかに・・・・・・。しかし・・・・・・。
3 なぜなら・・・・・・。
4 よって・・・・・・・。
という型を決めれば、ある程度のまとまりのある小論文が書けるということを
いっていました。
1の「・・・であろうか。」で問題提起をし
2の「たしかに・・・」で一般的意見をいちおう評価した上で
「しかし・・・」と自分の意見主張を述べる。
3ではその根拠を示し、最後に4で結論を書く
ということですね。
たしかにこれは有効な型だと思います。
ただ、この場合、1と2と4が同じになってしまいがちなので、その点は注意が
必要です。
たとえば
1 高校生に制服は必要であろうか?
2 たしかに制服がなければ・・・。しかし、私は必要だと思う。
3 なぜなら・・・。
4 よって私は制服は必要だと思う。
となってしまいがちなのです。
1、2、4で「制服が必要だ」とくり返しています。
こういう場合は3をかなり詳しくていねいに書かないといけません。
この型は、各文の最初の文字をとって、「・・・だろうか。た・し・な・よ」
といっていました。
これは覚えておくといいと思いますよ。
■作文・小論文の型(1)「な・た・も・だ」
これと同じようなものに「なたもだ」というのがあります。
このことは過去にも何度か取り上げたことがあります。
「な・た・も・だ」とは、「なぜなら・たとえば・もし・だから」の頭文字を
とったものです。
書くことに困ったら、これも使える方法です。
これらの型は、実際に作文・小論文を書くときに使うかどうかは別にして、
与えられた課題に対して、どんなことを書こうかと考えるとき、あるいは
書くことに困ったときに有効だと思います。
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