■とにかく明るい安村さんの「Don’t warry. I’m wearing.」と国語の苦手な生徒の共通点
とにかく明るい安村さんがイギリスの人気オーディション番組で、
例のはだかのように見えるポーズの芸を披露し、大ウケだったということは
皆さんもご存じでしょう。
知らないという人はぜひYouTubeで見てほしいのですが、
はだかに見えるポーズをとった後、彼はいいます。
安心してください。はいてますよ。
これを英語で次のように言ったのです。
Don’t worry. I’m wearing.
このタイミングで2人の女性審査員が「パーンツ」と言います。
これはどうしてだかわかりますか?
これは英語の特徴であり、国語の苦手な生徒と共通するところがあるのです。
結論からいうと、日本語の「はいてますよ」にあたる、英語の「I’m wearing」は
表現が不完全なのです。
この「wear」という動詞は他動詞であって「~を」という目的語が必要なのです。
私も英語が苦手なので「I’m wearing pants.」という表現が正しいのかどうなの
かはわかりません。
「pants」って複数形でいいの?
でもはいているのは1枚だから「a pant」とすべき?
などなど文法的なことをついつい考えてしまいます。
なにせ昭和の英語教育を受けてきた人間ですから。
ネットでの記事をみると、
英語を話す人にとって、他動詞の後に目的語がないと「え? なにを?」と
ムズムズするそうです。
安村さんが「I’m wearing」と、きめせりふを尻切れトンボにしたので、審査員は
思わず「PANTS!」と応じたということでした。
つまり表現上、足りない部分をつけたした、ということですね。
さて、ここからが国語についてですが、国語の苦手な生徒はこの「~を」を
よく抜かすのです。
「20字以内で書きなさい」という課題があるときに
日本人は前代から大切に守ってきた。
というような文を書くのです。
とくに要約文では、余計な言葉を省いて文章を短くしようという意識があるため
不要な部分を削るわけですが、そのときに「~を」にあたる部分を削ってしまう
のです。
これが国語の苦手な生徒の特徴の1つなのです。
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