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■「新聞の書き写し」は国語学習に効果があるか。

「新聞の書き写し」は国語学習に効果があるでしょうかというご質問をいただきました。

以下にその返信文を挙げます。

「新聞の書き写しが効果的だ」というその発信元のほとんどが新聞社だと思うのですが
どうでしょう?
特に朝日新聞の天声人語ですね。これが多いように思います。

国語の先生で新聞の書き写しを進めている人は少ないように思うのですがどうでしょう?

とはいえ、何もしなかったらいつまでもゼロですから、何もしないよりはましかもしれま
せんね。
3か月くらい新聞の書き写しをせっせとやっていれば、100のうち、1くらいは前進する
かもしれません。

つまり、それくらい効果はうすいということを言いたいわけですが、2、3年も続けることが
できればおそらくもう少しは効果があるのでしょうね。気の長い作業です。

やって効果があるかどうか疑わしいことをそれだけ長期間続けられるでしょうか?

そういう作業をそれだけの長期間できるのだったらそれはそもそもそういうことをいやがらずに
できる才能を持っているということになります。
あるいはもともと国語が得意なのです。

「書き写し」という作業は単に右のものを左に書き写すだけですから、頭をつかわずに
できることです。

私はこの点について危惧しています。
つまり、考えることをしないようになってしまうのではないかと。

書き写し

国語のテストでも、選択肢問題であまり考えずに、単に「ア」とか「ウ」とか答えて
「あたった」「はずれた」という宝くじのようなことをずっと繰り返している生徒がたくさんいます。

つまり考えることを放棄しているのです。

選択肢問題ばかりやっているとそういう子供を量産してしまうのではないかと危惧している
わけですが、新聞の文章の書き写しもそれと同じようなことを感じます。

もちろん、昔から文章上達の方法として名文家の文章を書き写すという方法があったのは
事実です。

私も大学生のときに少しだけやろうとしたことがありますが、私の場合は3日も続けることが
できませんでした。
とにかくつまらない作業ですから。

それだったら読書をしたほうがはるかに効果はありますよ。

また天声人語を要約するのがいいと朝日新聞社はいいます。
これも新聞社の術中ですが、これについては以前のブログ記事に「国語学習で天声人語の
要約なんて愚の骨頂
」という記事を書いたことがありますので、そちらをご覧ください。

では、何をどうしたらいいかということですが、

 1 漢字練習と同時に意味調べ
 2 要約練習(新聞の要約ではないですよ)

この2つです。

この2つ以外はほとんどやっても効果はありません。

問題集をやってもできるようにはならないし、学校や塾の授業で先生の説明を聞いて理解
することができても、試験で初見の文章の読解ができるようになるわけではありません。

とにかく、上の2つをやってください。

もし新聞を利用するのだったら、天声人語の前半部分だけでもいいので、読んで、意味の
分からないことばを調べるという作業をお勧めします。

それよりも、単純に興味の赴くままに読書をしたほうがいいだろうととは思いますが。

つぎに模擬試験のときに時間が足りなくて、

という件についてですが、これはまずある一定の
国語力を身につけているということが前提ですが、そのうえでなお時間不足というのでしたら、
次のようなブログの記事があります。

試験で時間がなく空欄の多い人へ

これは答案作成のテクニックですが、こういう小手先のテクニックではなく、もっと根本的な
ところから文章をはやく読めるようになりたいということでしたら、毎日読書をするしか
ありません。

私は小中学生のときに読書はまったくしたことがありませんでした。
そのためにとにかく読むのが遅く、その後、ずいぶん苦労しました。

大学は文学部日本文学科でしたが、当時、友人と1時間で何ページ読むことができるかと
試したことがありました。

友人はなんと私の3倍のスピードでした。

教師を30年以上やってきましたが、今でも遅読はなおりません。

やはり子供の頃の読書が、その後の速読にいちばん効果があると思っています。

以上、参考になればと思いますが、ところどころ端折って書いた部分もありますので、
なおご不明な点がありましたらお気軽にご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

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