■星野源さんと新垣結衣さんの結婚にあたっての挨拶文
星野源さんと新垣結衣さんの結婚にあたっての挨拶文
星野源さんと新垣結衣さん、お二人が報道各社に送ったFAXは冒頭、
次のような挨拶文から始まっていました。
新緑の候、皆様におかれましてはご清栄のこととお喜び申しあげます。
これは小中学生には、いや高校生にも20回くらい読んでほしいと思います。
このような挨拶文は堅苦しいからと省略したのが「前略」。
子どもたちは、このような挨拶文をふだん目にすることがないため、こんなものが
あることさえ知らず、また、これを知らないくらいですから、当然「前略」も
知りません。
どういうことかを知らないだけでなく、見たこともないのです。
当然、手紙文では「拝啓」で始まり、「敬具」で終わることもしらなければ、女性がつかう「かしこ」という言葉も知りません。
お二人から結婚披露宴の招待状が届きました。
さて、お二人から結婚披露宴の招待状が往復はがきで届きました。
さて、どんなふうに書けばいいのでしょう?
次の高校入試問題をみてやってみてください。
返信用はがきの書き方として間違っているのはア~エのどれかという問題です。
なぜか、あて先は「日本大学第三高等学校」となっていますが。
解答は<<編集後記&お知らせ>>で。
星野源さんと新垣結衣さんの挨拶文冒頭の「新緑の候」とは?
「新緑の候」という言葉は4月の終わりから5月の中旬にかけて使う言葉で、
「新緑」は夏をあらわす季語です。
「春」だと勘違いしないでくださいね。
では、次の1~4の季節は?
1 梅一輪ずつの暖かさ
2 風薫る季節
3 花冷えの日
4 暑さ寒さも彼岸まで
このような手紙文の書き方については、昨年10月発行のこのメルマガに
明大明治高校の入試問題をあげました。
もう一度あげておきますので、やってみてください。
語句の意味用法・小テスト問題
次の手紙は四月八日に山口義夫君が吉川純君にあてて書いたものです。
(1)から(4)の空欄に必要な言葉を入れなさい。
なお、時候のあいさつはあとのAからFの中より最も適当なものを2つ選びなさい。
(明治大明治高校)
※このメルマガでは横書きになっていますが、実際にはたて書きです。
90度時計回りに回転させて考えてください。
<手紙ここから>
拝啓
〔 時候のあいさつ 〕
・・・・・・・本文・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・本文・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・本文・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・。 ( 1 )
( 2 )
( 3 )
( 4 )
<手紙ここまで>
A 小春日和のおだやかな季節となりました・・・
B 梅一輪ずつの暖かさと申すとおり・・・
C 風薫る季節となりました・・・
D 花冷えの日が続いております・・・
E 暑さ寒さも彼岸までと申しますとおり・・・
F 春眠暁を覚えずと言われる頃となりました・・・
解答・解説は<<編集後記&お知らせ>>で。
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◆┃編┃集┃後┃記┃&┃お┃知┃ら┃せ┃◆
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■返信ハガキの書き方(日大三高)
答え:ア
はがきの表面には「日本大学第三高等学校 行」となっていますが、
この「行」は「宛」と書かれることもあります。
これは、差出人にとって、自分に向けてのあて名に「様」や「御中」をあらかじめ
書いておくのは相手に対して失礼になるためです。
ですから、返信する側はこの「行」「宛」というのを書きかえないとまた失礼になってしまいます。
そこで、「御中」や「様」を相手によって使い分けます。
基本的には、宛名に担当者名や個人名が書かれている場合は「様」に、
会社名や団体名、部署名などが書かれている場合は「御中」に書き換えます。
この場合は、学校宛てですから「行」を二重線で消して、「御中」と書きかえます。
■語句の意味用法・解答(明治大明治高校)
(1)敬具 (2)四月八日 (3)山口義夫 (4)吉川純様
時候のあいさつ=D・F
〔解説〕
(1)冒頭のあいさつが「拝啓」ではじまるときは「敬具」で終わるということは
覚えておきましょう。
(2)縦書きですから漢数字で書いてくださいね。
(4)問いには「吉川純君」とあるのでそのまま「君」でもいいのかもしれませんが、
きちんとした時候のあいさつからはじまっているので、ここでは模範解答を
「○○○様」としました。
時候のあいさつ
A 「小春日和」は秋から冬にかけての暖かい気候ですよ。これは絶対に
知っておかないといけません。
B 「梅一輪」は冬の終わりごろ。
東京では2月の中学高校受験のころに咲いています。
C 「風薫る」は5月だと知っておいてくださいね、
E 「彼岸」をしらない人が多くいます。
春の彼岸は、春分の日を中心として、前後3日を含めた合計7日間、
秋の彼岸は、秋分の日を中心として、前後3日を含めた合計7日間を
指します。
春分の日だったら3月ですよね。
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