■必要な言葉を素早く見つける「ことば探しゲーム」
自分にとって必要な言葉を本の中から素早く見つける方法
前回は、メンタリストDaigoさんのYouTubeから次のような言葉を引用しました。
速読ができる人は、スキミングといって、自分にとって必要な箇所を
本の中から見つける能力、つまり読むんじゃなくて、探す能力は鍛え
られるので、それを身につけているのです。
そして、その練習として、角田和将さんの著書『5分見るだけでどんな人でも
高速で本が読めるようになるドリル』(ワニブックス)から、いくつか練習問題を
あげてみました。
やってみたでしょうか?
そしてできたでしょうか?
一つだけ違うサルの絵を探すのはけっこう難しかったのではないでしょうか?
もしまだ見ていない人がいたら、次のページでぜひやってみてください。
『5分見るだけでどんな人でも
高速で本が読めるようになるドリル』(ワニブックス)から、いくつかの練習問題
一つだけ違うサルを探すとき、どんな探し方をしましたか?
右を見たり左を見たり、上を見たり下を見たりと、あちこちをすばやく目を動か
したのではないでしょうか?
探し方にも個性があらわれて、中には端から順にていねいに見ていった人もいる
でしょうね。
しかし、それはあまり推奨できません。
やはり、あちこちに素早く目を走らせて見つけようとすべきだと思います。
それでどうしても見つからないときは最後の手段として、端からしらみつぶしに
見ていくという方法をとるしかないでしょうが。
■ことばさがしゲーム
国語の試験では答えになる言葉を素早くさがさないといけません。
そのときに1行目から丁寧に読んでいくようなことをしていては
時間がたりなくなってしまいます。
あることばをすばやく見つける練習を「ことばさがしゲーム」としてタイムを
計りながらやってみてください。
手順はつぎのようにします。
1 まずある言葉を探すときの範囲を決めます。
模試のようなプリントの文章であれば、問題用紙1枚目とか、あるいは問題
用紙の左半分とか。
文章問題が載っているテキストであれば1ページとか、1~2ページとか。
このときにテストの問題用紙の場合は、2枚にわたらないようにしてください。
1枚だけで、たとえば1行目から30行目などと範囲を決めるのはOKです。
また、冊子になっているテキストの場合は、1ページだけの場合は問題は
ないのですが、2ページにまたがるときはページをめくらないでいいように
してください。
見開き2ページだったらOKです。
子どもに、その言葉は何行目に書かれているかを答えてもらうので
行数がはじめから書かれている本文であればいいのですが、もし書かれて
いない場合は「5、10、15、20・・・」と5行おきに行数がわかるように
数字をつけていってください。
そしてその数字が、出題者とずれていないかどうかの確認もしてください。
2 次に私がこの範囲からあることばを一つだけ適当に選んで生徒にはっきり
いいます。
そうすると、生徒はそのことばを急いで探して、見つけたら「〇〇行目!」
といいます。
選ぶ言葉の文字数は何文字でもかまわないのですが、なるべくなら一語で、
文字数は2~6文字としてください。
1文字だけでは「音」になってしまって、意味がわからないので探しにくく
なってしまいます。
わかりやすいカタカナのことばにしてあげてもいいし、次の行にまたがって
書かれているようなちょっといじわる系のことばでも大丈夫です。
ただし、なるべく「ケンちゃんの日の丸弁当」とか「世界経済と日本」と
いうような言葉は避けて、これだったら「日の丸弁当」「世界経済」として
ください。
また本文に何度も出てくるような言葉はさけてください。
たとえば、こちらが「10行目」と思っていても、それが6行目にも22行目
にもあるということでは、あまりやる意味がないので。
というように、ゲームの方法をことばで説明しても分かりにくいでしょうから、
これを実際にやっている音声がありますので、聞いてください。
生徒は中学1年生です。