■国語学習で天声人語の要約なんて愚の骨頂
国語学習で天声人語の要約なんて愚の骨頂
国語の学習として朝日新聞朝刊1面のコラム「天声人語」を要約するといいなんてことを聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、実際にやってみてください、
できたものではありません。
そんな学習法をすすめている塾の講師がいたら、もうそれだけでその講師の力量がわかります。
きっと自分ではやったことがなくて、どこかで聞いたことを受け売りしているだけです。
ましてや小学生にそれをやらせるなんてありえません。
私が高校の教員をしていたとき、「表現」という授業がありました。
高校3年生です。
そして毎週の自宅学習の課題として、スクラップブックに「天声人語」など
新聞のコラムを切り抜いて貼り、それを要約文するというものがありました。
私は当時まだ若輩教師ですから、上がこれをやると決めたことをそのままやる
だけです。
しかし、これについては生徒から不満続出です。
要約できるような文章がないというのです。
私は大いにうなずくところですが、それでも生徒には1週間、毎日目を通せば、
1回や2回は要約できそうなものもあるだろうからそれをやるようにという指示をだして
いました。
高校3年生でもこうなのです。
それなのに小中学生ができるはずがありません。
もし小学生で天声人語を要約するということをしているのだったら、それは完全に間違えた学習法ですよ。
子ともはいやがるだけ。そして効果は何もなし。時間を無駄にするだけです。
天声人語を要約するというのはやめたほうがいいですよ。